「原点版に関して」 主に、ウイーンとヘンレそしてベーレン
Wiener Urtext , Henle Verlag , Baerenreiter について
この3社の違いは?
私が解る事・・・まず編集者が違う事。やはり、原典とは言え、編集者が居る事。
ヘンレは、ピアノで使用する場合が多い。MOZART と BACHはベーレンを使用した方が良い事(2000年頃より世界基準の関係で)
原典とは、自筆譜を、コンピューター楽譜に直した物であるが、編集者なりの研究成果の結果、出版に至っていると思う。
よく、ヘンレでは、VN SONATE で、刻みの、トレモノ的な旋律では、最初の4音をスラーにし、その後の8小節位の旋律は、何も指示がないが、暗黙の了解で、そこまでスラーなのか?
それから、MOZART と BACH の作品には、その当時の風習、音楽習慣、流儀が貴族などの演奏家に浸透していたので、f p しかなく、 あまり余計な物はなかったのだろうか?
もしそうなら、CDEFDAHCの温度感を音作りで表していかなければならない。
そういう意味では、シンプルで解りやすい。過去にベーレンを使用し、MOZARTのKONZARTを研究した事があるが、SONATEも同じやり方で良いと思う。
これに関しては、過去にINTERNATIONAL 版を使用し、気が付いた事があるので、
改めて記すと、以下のようになる。
この版は、1900年代に活躍した大家が編集している物が殆どだが、原典で感じた、彼らなりの表現を、速度記号、表情記号などを使用し、曲の感じを演奏側に解りやすく解き放っている。
それを参考にすると、とにかく曲のニュアンスを付けやすい。
それを細かく見ると、旋律が、登って行く時に、cresc. になり、下りていく時に、decresc. になる。中には、逆の場合も多いが。
曲の頂点はf 底辺はp
いわゆる、階段状に、音圧が決められているようだ。
Henle Verlag , Baerenreiter の違いだが、多少のスラーの位置やスタッカートを付けたり付けなかったりの差がある。
私自身が、Henle Verlag をVNとして使用した事がなく、初めてなので色々研究する事にした。
なので、皆さんも、この件に関して御存知であれば、是非教えて頂きたいと思います。